この記事では映画『花束みたいな恋をした』を観た感想を麦の変化にフォーカスを当てて書いていきます。
結論から言うと正解でも間違いでもないけれど麦は時の流れに流されてしまったのかなと思います。
以前書いた考察記事はコチラ↓↓
『花束みたいな恋をした』あらすじ
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音 麦(菅田将暉)と 八谷絹(有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める…
『花束みたいな恋をした』感想
絹と出会った頃は「子供」だった
大学生でたくさんの趣味を持っていた麦。
終電を逃し絹と出会った。
好きな音楽、映画の話で盛り上がり付き合うことになる。
この時の麦は絵を描いていてそれで食べていけたらと思っていた。
夢を追っていたともいえる。
好きなことをして好きな人と生活をしていた。
この時点で現実を見ていたのはむしろ絹だった。
就活の圧迫面接に耐え内定を勝ち取ろうとしていた絹。
彼女を「一緒に住もうよ」と救ったのは麦だ それからは2人だけの時間が流れていた。
世間から見れば時間は止まっていたとも言える。
時の流れを感じ始めて「成長」し始める
同棲を始めてしばらくして絹の両親が2人の家を訪れる。
「社会に出ることは風呂に入ることと一緒だ」と話をされるが麦は受け流していたように思う。
麦の父親も2人の家を訪れた。
そこで絵を描いていきたいと父親に話した麦。
父親には理解されずに仕送りが止まることになった。
ここから風向きが変わった気がする。
実家がある絹とは違い麦は生活のために現実を見始めたように感じた。
麦はここから大人になろうとし始めた。
押し寄せる時の波に流され「大人」になった
2人とも就職先が決まり生活をしていく中で生活習慣が合わなくなっていく。
ただそれも麦は絹と2人で一緒にいるため、「現状維持」のためだと受け入れる。
仕事だから仕方ないと妥協し現実を見る。
我慢することに慣れていったようにも見えた。
麦は「大人になった」 資格を取って入社した就職先をあっさり辞め、好きなことができそうと転職した絹。
彼女に麦は羨ましさも感じていたと思う。
絹はそんな麦の変化を「ハードルを下げる」と表現した。
麦にはとても刺さったとだろう。
それすらも受け入れて結婚しようと麦は伝えた。
麦が絹に語った結婚後の未来の話。
皮肉にも理想論に聞こえた。
プロポーズという花束を絹に渡した麦。
でもその花はもう枯れていることに絹は気づいていた。
入店してきた若いカップルの会話が2人に届く。
若いカップルの花束はもちろん綺麗だ。
麦はそこで綺麗だと思い渡した花束が枯れていたことに気づいた。
正解とか間違いとか割り切れる答えばかりじゃない
麦の変化は間違っていないけど正解でもなかった。
麦が大切にしていたこと。
誕生日に「絹ちゃんとの現状維持」と言っていた麦。
絹と一緒にいることを最優先に考えていた麦。
そのために我慢して割り切って社会に出た麦。
「別に間違っちゃいない。ただ大人になっちまったなぁ」
映画『花束みたいな恋をした』感想 麦の変化まとめ
この記事では麦が「大人になった」過程について考えてみました。
麦の変化とともに大人になっていくと言うことを考えてみると正解だし不正解。
答えなんかないけど回答していかないといけないんだなと感じました。
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