不協和音はどう進化したのか−2019紅白をみて

こんにちは、のるーです。

2019年12月31日。

NHK紅白歌合戦にて欅坂46が2年ぶりに「不協和音」を披露した。

2年前のリベンジとメディアに注目された中でのステージだったが、そんな中でも彼女たちは進化した姿を見せてくれたと思う。

そこで個人的に感じたことを文章に書きたくなったので久しぶりにブログを更新してみたい。

 

不協和音という曲は歌詞からも分かるように、

周りに流されず、自分の意思を持つ。

嫌われても自分の正義を貫く。

といった強い主張をしている曲だ。

力強いパフォーマンスであっという間に引き込まれる。

僕はMVを初めて見た時鳥肌が立ったのを覚えている。

2017年の紅白でのパフォーマンスで注目を集めたが、それ以降ライブで披露されることはなかった。

2019年の東京ドームでのライブで再び披露され年末の紅白でもこの曲を歌うことになった。

 

紅白で感じた変化

僕は東京ドームでの不協和音をみていないのでそこでのパフォーマンスはわからない。

ただ今までの不協和音は我慢してたものが破裂するような爆発力を持っていた。

周りが流される中でも必死に否定して、がむしゃらに立ち向かう。

センター平手友梨奈の「僕は嫌だ」という叫びがその象徴であった。

 

しかし今回の紅白では搾り出すような震えた声で彼女は「僕は嫌だ」と言った。

そこにかつての爆発力はなく、怖くて怯えているようなそんな印象だった。

自分の意思ではなく我慢の限界に達した時に爆発していた。

それが自分の意思で吐き出すことができた。できるようになった。

震え怯えながらも嫌だと言えるようになった。

自分をコントロールして前に進もうとしている。

いつでも嫌だと言えるようになった僕には怖いものなんてない。

そんなふうに思えたとしたら平手友梨奈の最後の不敵な笑みにも共感できた。

 

曲の解釈は一つじゃない。同じ意見だけじゃおかしい。

まさに既成概念を壊してそんなことを教えてくれたステージだった。